ファンタジー&ジュヴナイルを中心とした自作小説です

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 春の始まりと同時に、しばし凍結していたキール・イタール同盟軍対カシミア軍の戦争も再勃発していた。
 冬の間に温存していた兵力と武器を惜しみなく用いた戦が幾度となく繰り返されて、二ヵ月――キール・イタール軍はカシミア軍に圧されていた……。
 ラパスの凄まじい猛攻が執拗に続き、キール・イタール軍は次第に疲弊し、衰弱の一途を辿った。
 総大将ギルバード・アーナスの元に、追い打ちをかけるような報せがもたらされたのは、三日前。

『城塞都市ドレイク陥落』

 ドレイクは、イタール王都エカレシュに最も近い大都市であり、王都へと続く道の最後の砦でもあった。
 最早、カシミア軍の優勢は覆せないものと化していた。
 そのような状況下、レイ城では信じられないような出来事が起こり、人々を驚愕と不審の渦に巻き込んでいた。
 カシミア王ラパスの勅使が、停戦と和平の申し入れを行いに、レギオン国王とギルバード・アーナスに謁見を求めてきたのである。


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2009.06.18 / Top↑
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